第9話 遺灰 
コメンタリー@

今回のコメンタリーを見るに当たって、少し読者の皆さんには心の準備をしておいてもらいたい。
何故なら、今回のコメンタリーにはダニエルのチ●…チンコが掲載されているため、
不愉快に感じる人もいるかもしれないからだ 無論、そのために僕のことを嫌いになる人もいるかも知れない。
だが、僕はそれでも伝えたいメッセージ、想いがあって敢えてチンコを掲載したのだ 
話だけでも聞いてやろうじゃあないのという気持ちでここから先、読んでくださる方には多大なる感謝を述べたいと思う


正直言って、ダニエルが提案するシーンで前々回は終わったが、あれから続きを何も考えてなかったんだ
結果、考えあぐねた挙句、ヒットマンアンソロジー、第1部のキャラの再登場といった過去作からネタを引用するアイディアを思いついた
よって今回は随所に過去作を見ていれば驚くシーンが大量にある筈だ

彼等は教会の医学者達だ…デザインのコンセプトはマザー・テレサだね。彼女の創立した修道院の修道女たちの衣装が
クールだった。オリジナリティーを出すために、全体を白にし、襟元だけディエゴの神父服のものを流用して完成した


聖人アサドの遺体だ。教会の精神的財産だ。
前々から天皇家における三種の神器のような神秘なものを求める物語を描いてみたかった。
ジョジョ7部のスティール・ボール・ランなんかがまさに聖人の遺体を巡る壮大な物語だったろう?
あの壮大な物語をアサシーノスにも生かしたかったんだ せっかく教会という立派な下敷きがあるのに、
聖人の遺体を巡る物語を描かないのは 下敷きの無駄遣いだよ


ダニエルの再登場で同時にここから長丁場のセリフが始まる…
前々回ではディエゴを始末しかねない雰囲気だったダニエルがここでディエゴの弁護を始める。


悪の幹部衆たちが会合で話す内容といえば、大概が主人公を始末する方法についてだろう…
だが、もしそこで逆に主人公を生かす方法について語りだしたら不気味なんじゃあないかなぁと思ったんだ


しかも、見た目がかなり漫画的でオラオラ系のショタキャラで 
口よりも手が先に出そうな奴が いきなりこれ程の膨大な言葉の演奏会を始め出す 
その意外性というか意表というか…それを出したかったというのがあるね


むしろ、映画的な顔付きのティモテウス達の方がダニエルよりも
かなり強硬派で保守的な奴で… 手なんか全く出なさそうな奴の方が言葉数が少ないというか…
改めて見ると 僕自身 色々と発見があるね


ここの小回りで顔を分断したのはあくまでも視覚的な問題だ
ただでさえ、アサシーノス2部は映画風のコマ割を意識しているためにワンパターンなコマ割になりやすいからね

物語の都合上、ダニエルの一人演説になりがちで、退屈な国会中継のように成りかねない
とてつもないリスクを孕んだこのシークエンスにおいて、
ティモテウスが野党のように喰ってかかるのは 良い休憩になっている


おそらく読者の殆どがこのシークエンスの内容を理解しきれていないか、聞き流しているかしているだろうが
それでいいんだ そもそも内輪同士の会合なんて余所者が聞いて一発で理解できるわけがない。
実際の会合の分かりづらさを表現したかったんだ。だが、少なくとも大体
ティモテウスとダニエルは仲が悪いというのだけはご理解いただけただろう…


さり気にネタバレしちゃってるが…いいのかなぁ これ…
実は五大老はアサドの遺体と日本の武将たちの遺体を掛け合わせて作られた人造人間なんだ。
彼らだけじゃなく、教会の暗殺者はアサドの遺体の不完全なA-89塩基をベースに、
世界各地の武将、騎士、軍人、アスリート、テロリストのDNAを掛け合わせて作られているんだ。
ここの台詞に従うと、ティモテウスはアサドの遺体と前田利家の遺体のDNAを組み合わせて
作られたってことになる… まあ、裏設定にしようか、表設定にしようか…現在検討中だ


基本、アサシーノスは私たちの現実世界とは同じ歴史を歩んでいる…
しかしながら、その歴史の裏には実は「教会」という暗殺組織があり、私たちの知っている歴史を作り上げてきたというのが
アサシーノスの世界観だ 第一次世界大戦も、第二次世界大戦も、全て教会という組織が暗殺という形で関わっている…
だからもし、教会という宗教組織があると仮定すれば
ヴァチカンと衝突しない筈がないと思った。両者とも、聖遺物を集める点では共通の組織だしね…
聖遺物の受け渡しで何百年も揉めるなんて突拍子のない話にも説得力を持たせるためにも
ヴァチカンというネームブランドが必要だったわけさ


ここのジェスチャーはアドルフ・ヒトラーの演説時のジェスチャーを参考にした… 
彼は演説時において、自らの主張が民衆に伝わり易いようにジェスチャー研究までしていたそうだからね。



ダニエルのシャワーシーンだ(笑) この後のシーンは掲載当時にかなり反響があったが…
先走りたい気持ちも分かるが このシーンについて語らせてもらいたい。 
ここは巨大な多羅菩薩像、インドラ像、弥勒菩薩半跏思惟像が並ぶ美しい大浴場だ。
常に雨の如く温水が降り注いでいる… 教会の宗教観と財力をここで表現したかった
……では、お待ちかねのあの問題のシーンだ…

自分で言うのもあれだが、なんちゅうもん掲載するんだwww このシーンの掲載より前のことだが、
この原稿のラフ絵をTwitterで投稿したんだ そしたら、魔龍板でアスキーアートを作られるわ、
そのラフ絵に色を塗ったイラストまで作られるわ…ボヤ騒ぎになった で、ぽこちんたつお先生にそのラフ絵を
見せたところ、表情を変えたほうがダニエルのキャラに合ってるのでは?というアドバイスを頂いて
この無表情の絵になったわけだ。 掲載したらもちろん、ボヤ騒ぎが炎上にまでなってねww 
魔龍板でもコメント欄でも 「監督は頭がおかしい奴なんじゃあないの?」と言われたwww
あとは、皆に共通して言われたのが「なんでチンコが勃起してんのwww」ってことだが…
これは、メディアに去勢された男性たちに男としての自信を取り戻せっていうメッセージを込めてるんだ。


何故、僕が誹謗中傷に近い批判を受けてまでも、敢えてダニエルのペニスを掲載したか…お話ししよう。
フィクション作品において男性キャラのペニスにはBL漫画ですらモザイクや白いボカシが掛かっている…
これは何故なんだろか… 女性キャラのヴァギナはパイパンではあるものの、
ボカシやモザイク無しで掲載されていることが多いというのに… きっとこれは
ペニスを醜悪なものとするネガティブイメージがあるせいだと思う。 
このイメージはペニスを持つ男性ですら持っている自己嫌悪に近いものだ。
フィクションの男性キャラクターたちは、自分の身体についている筈のペニスを露出してはならないという
暗黙のルールでもあるかのように ペニスを封印させられている 僕はこれを「去勢」と考える。
フィクションの男性キャラたちは、男、雄としてのアイデンティティーを持つことすら許されていないのだ



去勢された男性キャラたちがペニスへの自信を持ち、
男としてのアイデンティティーを取り戻してくれることを願っている それはショタキャラも、イケメンキャラも然りである。
ディエゴとモニカのセックスシーンで、溜まりに溜まった真っ白のディエゴの精液がドロ…と音を立てて、映るコマがあったが 
あれは当時、自分の中でもペニスを漫画で表現することに葛藤があったんだ。そんな葛藤の中、
生み出された囁かな反抗というやつだと思って欲しい


まだまだ続く


以下、今回の話が掲載された当時の注釈を掲載する
ペニスに関する議論なので ちゃんとよく読むように


少しペニスに関しての話をしましょう…いいですか大事なことです。
下品だとかそういう言葉で逃げたりしてはいけません。
ペニスというものは、男が男であるための勲章のようなものであり、男の証明でもあると思います。しかしながら、残念なことにフィクションで登場する男性キャラはペニスと共に描かれることが非常に少ないです。女性キャラがヴァギナと共に描かれることが圧倒的に多いのにも関わらずです。何故か…それはペニスを醜悪なもの、嫌悪すべきものとして人々が…
男性ですら見ているからに他なりません。
かくいう私も、ペニスをそういった対象として見なしてしまっています。
これは、かつてのフィクションが我々に刷り込んだ強迫観念のようなものだと思うのです。
フィクションの男性キャラ達、いや私たち男性はいわば、去勢されているようなものです。


バーボン先生に励ましのお便りを送ろう!!



 

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