諸事情とは?




 まず、初めての読者様へ途中で絵柄が変わって驚かれたことと思います。
「なんだなんだ劣化か?」「作画崩壊か?」「描く人交代したのか??」動揺させてしまったのなら
申し訳ありません。後者の問いかけに関しては同一人物ですという答えを、
前者についてはどうか目を瞑ってくださいという答えを残しておきます。

実は、ディエゴが果てるところまでは2018年に
執筆したもので、それ以降は4年前(2018年現在)に執筆したものです。実を言うとこのシークエンスは
今回も含めると3度に渡ってリメイクされています。これを読んでいただけたということは
おそらく3度目のリメイクをご覧いただけているか、あるいは読む前かと思われます。

というのも、Twitter等で近々3度目のリメイクをすると宣伝していたのもあって
もしかしたら読む前にこのページにたどり着けている人もいるかもしれません。

ここから先は事前に事情を知ってた人向けになります。
引き続き、アサシーノスを楽しんで下さる神のように心優しい読者の皆様は
こちらへお進みください。大好きです。

それでもいいよ、「初見だけど与太話に付き合ってやろうじゃあない」
「初見だけどこうゆう裏話的なの いっぱいしゅき」と
言ってくださる皆様はどうぞ

では、始めます。


MOLLY連載記念&30歳になった&アサシーノスも今年で5歳(6歳?)になったということで、
一度振り返ってみましょう。セックスシーンから見るアサシーノス。
デビルマンのレビューでラブシーンについて散々こき下ろしたので、
自分はどやねん、省みろと……そういう声が自分の胸に手を当てた時に聞こえてきたので
やってみることにしました。

暴力の醜さと愛の素晴らしさをテーマとする(草)
アサシーノス

にとって

セックスシーンは切っても切れない関係でしょう。一匹狼の殺し屋と一人の売春婦が人生に疲れ果て
傷ついたカラダを癒し合う……これをきっかけに2人はこれまでの生き方を変えるわけです。
読者の方にも納得してもらえるような神々しさや神聖さがなくては成立しない高難易度のシークエンスです。


今回はこのテーマに挑み、描いた私がどう玉砕したか(草)

2013年バージョンと、2015年のバージョンをご紹介します。

 これが
2013年バージョン




















これなんやねん


もうね、お金かかるかからないの以前に掲載するってレベルじゃねーぞ。なんやこれ。
203ってなんやねん。出すなら出すでもっと意味のある数字にしろよせめて。
正直、今もそんな上手い方じゃないが これは露骨すぎるやろ。
いくらなんでも……絵柄が壊滅してる以前に演出が演出としてまっっっっったく成り立ってない。
エロに走りたいのか、愛に走りたいのかホンマに分からへん。あと、無駄に見づらいボカシやめろよ。
かすみ目になったんか思ったわ。あと、なんで前のコマで花山薫並に傷だらけやのになんでケツだけ
傷だらけちゃうねん。お尻絶対守るマンか おまえは。

当時の私は確か……男性向けのエロ漫画を見てこのシーンを描いてた覚えがあるので、おそらくエロに走るつもりだったと
思われます……もう壊滅的すぎて じっと見つめてると精神崩壊しそうなので
スクロール下に下ろしながら書いてます……改めて見ると 死にたくなるわ。




気を取り直して

お次が
2015年バージョン
















我慢汁出すぎや!!!!!!!!!!!!

え? 愛が感じられるように演出するハズやろ???
女側のお尻に精液がつきまくってるわ、精液に一コマ使うわ……どんだけ精液推しやねん。
客観的に見て2年前よりは絵柄や演出面ではちょっとはマシだが、テーマ性がSEXというよりFUCKになってしまっている。

FUCKじゃなくてSEXを描きたい……(切実)


このシークエンスは男と女がただハメるっていう単純なものじゃなくて、なんというか
傷の舐め合いというか……そういうのにせなあかんねん。これだけやと、なんかなぁあ……
男側が性欲のはけ口に女側を見てないように見える。 バックの時に手を引っ張ってるっていうのが……
特にそう見える。っていうか、何より一番のツッコミどころは
ずーーっと殺し屋だった筈のディエゴがなんでセックスで
「うぉーーーがォオオお」してんねん。

あのHITMANこと47(ティモシー・オリファント)ですら、
裸のヒロイン(オリガ・キュレリンコ)には目を逸らす初々しさだったぞ!!!!
おまけに女の方が肉食系で食いついてきて騎乗位仕掛けてきたら睡眠薬を首に注射して
眠らせるほどの
セックス絶対拒否るマンだったぞ!!!!!!!!!!!!
まあ、いくらアサシーノスがHITMAN(2007年版)大好きだからと言っても、
そこまでアサシーノスで47みたいに拒否るマンしなくていいと思うので……
セックスはするわけだが……もう不器用さがなあ……








まあ、これを考慮した上でのリメイクというわけなので
すごいプレッシャーになるわけですが……


長年、ずーーーっと 考えてきた結果
MOLLYという作品に携わる機会に恵まれ 愛のこもったセックスとは何ぞやに
ついてかなり考える時間もできたので 今回挑戦してみようかなということになったわけです。
これに挑戦してみることで、改めてMOLLYと向き合えるとも思ったしね。

今回リメイクするにあたって根底にするテーマについては
「愛のこもったセックス」「男女平等感」
「陰と陽の交わり」「不器用で初々しいセックス」
「FUCKというよりSEX」「お互いを尊敬しあう慈悲のあるSEX」「儀式的なSEX」

もうすごく難しい……なんなの出だしから敗北するのが丸分かりな感……
でかつストーリー的に矛盾が無いように

「ディエゴはあくまでも童貞」
「モニカの方がセックスの経験値が上」
というのを意識しないといけない。
なので、「愛する男の射精を導いていく女神」というテイストをモニカに組み込むことにします。


使用する体位と技については
「後背位」「フェラチオ」「正常位」となります。
……はぁ 個人的にフェラが一番キツイなぁ
まあ、でもフェラを使うというのが
「FUCKに手馴れてしまってる感」があるので使った方が良いしなぁ。
なにより、ここは

「SEXを知らないモニカがFUCKの手順でディエゴにフェラを使ってしまう

というのが女側の攻めを表現できるし、ここでモニカが一方的にディエゴに攻められる描写にしてしまうと
途端にテーマが台無しになってしまうからなあ。
つーか、
ディエゴがセックスのやり方を分からないウブな男、
女の子のリードの仕方も分からない無垢な男
なので
2015年バージョンみたいに攻めてたらおかしいし、必然的にモニカが攻めるしかない。


ただなぁ……フェラチオなぁ……
画面だけでFUCKみのあるエロが全面に出てしまうから本当に辛い……
なにより、このシーン描いてる時に母親に見られたのが一番辛い……しにたみ強い……


このフェラっていうのを 
男から女への発射というFUCKみの強いネガティブなものじゃなくて、
女から男への慈しみというSEXみの強いポジティブなニュアンスで使用したい……


使用する演出については
「MOLLY」

MOLLY一話をご覧になった方はご存知かもですが、「ときめいた」「グッときた」という意味を
表すためにアネモネの花を開花させるという演出があります。アネモネが愛に関する花言葉が
ポジティブ、ネガティブな意味でも多いお花なので、個人的に「愛の花」と呼んでいます。
「真実の愛」「あなたを信じて待つ」「君を愛す」というポジティブなニュアンスがあり、個人的に
心にアネモネが咲くということは「愛の芽生え」「心に愛があること」だと思っています。
MOLLY連載前に私のワガママを聞き入れて下さった深爪先生が生み出してくださった演出です。(感謝)
今回はMOLLY連載記念の意味合いもあるので、この演出を使っていきたいと思っています。


なんかプランニングしながら演出考えるの すっごく楽しいなぁ!
オラわくわくすっぞ!!

ともかく、失敗してもいいので一度皆様にお見せします。







いかがでしたでしょうか?
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